photo by Jeremy Brown
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震災後、その影響を子供たちが乗り切るのをどうやってサポートできるか

子供が災害後に直面する様々な感情、ストレスに対処するにあたって、親、祖父母、教師といった子供にとって身近な大人たちにできる事は沢山あります。

 

なるべく落ち着いた、心強い存在でいること。子供は周囲の大切な大人を観て、自分が災害後にどう対処したらいいかを学びます。震災がもたらした状況、失った人達、コミュニティーについては否定をせず認めましょう。ですが、被災したコミュニティーの復興に対する意欲や努力を強調して伝えてあげましょう。そして、親や頼れる大人が子供たちを見守り、大事にし、子供たちの生活がなるべく早く落ち着いたものへとなるように努力していることを伝えてあげましょう。

 

できる範囲で、災害前の日常に行っていた習慣・日課を継続する。生活にある一定のリズムを作ることは、心を少し落ち着かせる役目をします。リズムのある生活は少なくとも今何をして、次に何をする予定なのかを子供に教えてくれます。何かを予測できるというのは予期できなかった震災、まだ不安定な日常、そしてどうなるか解らない将来とは反対に、不安でびくびくした心をなだめてくれます。

 

子供の抱いている感情を認め、それは自然なことだと教えること。否定をせず、ただ話を聞いて共感してあげましょう。震災後に子供がもっとも不安に感じ、恐れているのは 1)また地震・津波がおこること、2)親しい人が亡くなる、怪我をすること、3)自分が親、家族から離れ離れになってしまうことです。子供がもっとも不安に感じていることを聞き、その不安を解消するためにはどうしたらいいか話し合いましょう。

 

子供が震災に関する経験、感情、心配などを話せるよう励ましサポートする。子供が自分の経験を話しても大丈夫だと感じられるように、安心でき受け入れてもらえると感じられるような環境を作りましょう。小さな子供、またはは自分の経験を言葉に表すことが苦手な子供は、遊ぶことをとおして自分たちの経験を表現することがよくあります。これは自然なことで、大人が止める必要はありません(本人または周囲に危険ではない限り)。

 

子供が不安に感じていること、震災に関する質問などには子供に理解できる範囲で答えてあげるといいでしょう。もし子供が間違った情報、または今後の危険性について誤解をしている場合は、正確な情報を教えてあげましょう。反対に、子供が震災被害の映像を多く見せるメディア(テレビ、新聞、雑誌など)に接する時間をなるべく制限しましょう。特に小さい子供はそういった映像を見てまた地震、津波が起きるの考えそれが新たな不安・恐怖の種になるかもしれません。

 

ポジティブな対処法、問題解決のスキルのサポートをする。子供が不安感やストレスをうまくマネージできるようなスキルを教え、災害関連の問題に適切に対処できるようにサポートしてあげましょう。子供と一緒に震災復興のプラン・計画を建てるのもいいでしょう。日常的に子供に何かを決めるチャンスをあげましょう。例えば、どの本を読むか、どの服を着るかなど。決断をする機会を重ねれば、少しずつ子供の自信につながります。自分にも何かできることがある、コントロールできることがあると感じられることは震災以後の無力感、不安感に対応できる適切な手段です。

 

子供たちの強さを強調する。過去に子供がどうやって怖かったこと、いやだった経験を乗り越えたか話してみましょう。その経験、そしてその子の持った一般的な長所を今回の状況にどう生かせるか一緒に考えて見ましょう。

 

できるだけ子供ともっと時間を過ごす。子供が幼稚園、保育園、学校から帰ってきた後、寝る前など、都合のいい時間にいつもより時間をとってあげましょう。また、親、保護者とのスキンシップ(抱っこ、手をつなぐ、頭をなでるなど)は子供に安心を与えてくれます。

 

子供たちの友達関係、その他の周囲のサポートをさらに強くする。大人でも子供でも、自分は一人じゃないと感じ、今の状況に一緒に立ち向かえる仲間がいるということはかけがえのない心の支えになります。また、ストレスの多い被災後の日常の中で、友達との遊びを通して一時の楽しい時間を持てることは一つのとてもポジティブな対処法です。震災のため今まで仲の良かった友達をなくしてしまったというケースも多いでしょう。そういった場合は、子供に新しい友達ができるようサポートしてあげましょう。

 

親、保護者自信が自分のニーズに耳を傾ける。大人自身がうまく自分の精神的なニーズに対応できれば、心に余裕ができ、子供にもっとサポートをしてあげられます。子供は親、周囲の大人のストレス、感情に敏感です。親や保護者が疲労し、イライラしていれば、子供は助けを求めにくくなってしまいます。どんなに小さいことでもいいのです。自分の時間を持ち、何か楽しい、リラックスできる一時を作ってください。自分の気持ち、心配事などについて友達、家族と話し合ってみてください。親・保護者にもサポートし合える仲間は大切です。親、周囲の大人がそうやってトラウマに向き合うことによって、子供たちは学び、安心し、そして力を得て、また将来を信じられるようになるのです。

 

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