自然災害は子供たちにどのような影響を与えるのでしょうか?

Trauma(トラウマ)とはもともとギリシャ語の「傷」を意味する言葉からきました。心の傷「トラウマ」は身体の傷のように、心が何らかの原因で重大な怪我を受けることによって起こります。トラウマになる可能性がある経験とは、本人または家族などの親しい人の身の安全を侵す、または命を奪ってしまうような出来事です。

 

トラウマを受けた時子供たちは色々なつらい感情に悩まされます。恐怖、怒り、悲しみ、心配、不安感、不信感、罪悪感、無力感、緊張感、絶望感、など。トラウマの影響は子供たちのの行動、生活にも影響します。眠れない、悪夢にうなされる、一人でいられない、色々なことに興味をなくす、やる気がない、閉じこもりがちになる、余りしゃべらなくなる、いつも張り詰めている、必要以上に用心深くなる、イライラしている、幼児返りする、などです。

 

こういったストレス反応は自然災害や児童虐待といったよく知られているトラウマのケースだけに限らず、何らかの生活の変化(離婚や引越し)、そして成長の節目(保育園の始まり、入学など)にも観られることがあります。ここで覚えておきたいのは、ここで上げた日常・生活の変化は大人にだけでなく、子供にもストレスを及ぼすということ。また、そのストレスは大人に頼っていないと生きられない弱い立場にいる子供にとってはもっと大きく感じられるといっても過言ではないかも知れません。さらに、今回のような大きな自然災害で被災した子供たちは震災だけでなく、その後の日常の変化にも向き合わなければいけないという二重のストレスを経験しているだろうということです。

 

災害直後には、多くの子供が何かしら災害から受けた心のトラウマの影響を経験するようです。ただ、数週間、数ヶ月、そして1年後にはほとんどの子供がそういった影響から抜け出し、災害前とまったく同じとはいきませんが、新しい日常生活を築くことができることを過去の研究が明らかにしています。

 

残念なことに、少数の子供は災害後数ヶ月、1年たってもまだ災害から抱えたトラウマに苦しみ続けることも解かっています。

 

リスクの高い子供

  • 震災の被害に直面した子供
  • 親、家族、友達、その他の親しい人を亡くした子供
  •  親、家族と離ればなれになってしまった子
  •  親、家族が重傷を負った、または行方不明の子供
  • 震災により避難所生活または転居をしなければならなかった子供
  • 里親や児童施設によって養育された子供

 

こういった高いリスクの状況に置かれた子供たちは、トラウマがPTSD(心的外傷後のストレス障害),うつ病、不安障害などといった精神病に発展してしまうことがあります。ですから、親、保護者や周りで見守っている大人ができることは、子供の心、生活へのトラウマの影響があまりにも長引く場合、悪化していく場合などは専門家に相談することです。

 

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